かなざわの人物 徳川家康 

徳川家康 トクガワイエヤス 1542-1616

江戸幕府初代征夷大将軍。三河岡崎城主・松平広忠の嫡子。幼名は竹千代、前名は元信・元康。内大臣・太政大臣。死後東照大権現の神号を勅許されました。

天正18年(1590)小田原北条攻めの後、8月1日*に江戸に入りました。家康が金沢を訪れた正確な回数はわかりませんが、天正19年(1591)・慶長5年(1600)の二回が伝えられています。慶長5年(1600)の時は大坂から戻り7月2日江戸城に入る前に、鎌倉から金沢に至りました。旧円通寺(現金沢八景権現山公園)に立ち寄ったとも、あるいは瀬戸神社に止宿したとも言われていますが、『徳川実紀』には見えません。関ケ原合戦の直前のことです。

寛永13年(1636)、坂本村(現釜利谷東6・7丁目付近)200石が、紅葉山東照宮(江戸城内)を経営するため、浅草寺智楽院に領地として与えられました。これは寛文5年(1665)に領地朱印状が出され、寛永13年(1636)に寄進されたことが記されています。万治年間(1658-61)旧円通寺の奥の少し高い所に東照宮が建てられました。『新編鎌倉志』に代官八木次郎右衛門重絲が勧請とありますが、代官クラスの建立には疑問を覚えます。社殿は明治になって取り壊されました。安永9年(1780)坂本村の禅林寺に東照大権現の「御神影」が下賜されました。現在毎年4月17日家康の命日に拝観できます。

*実際には7月18日ころと思われます。  

(井上泰利)           

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